Kepstan® PEKKによる深絞り熱成形
スーパーエンプラの1つのPAEK (ポリアリールエーテルケトン) 樹脂の熱成形 (真空成形) は一般的に大変困難です。 アルケマは、特別に設計した新しいKepstan® PEKK樹脂により、熱成形による深絞り成形品・部品の製造を可能にしました。これにより、航空機や鉄道の内装用の大規模なギャレーや内装パネル、電気エンクロージャ、産業用コンポーネントトレイなど、さまざまな高性能部品の製造に革新をもたらします。
分子量とポリマー構造の最適化により、これまで非晶性樹脂に限られていた、高耐熱性熱成形部品市場での可能性を最大限に引き出すことに成功しました。 Kepstan® PEKK樹脂の使用により、航空宇宙、輸送、電子機器、石油およびガス、およびその他の多くの要求の厳しい用途に、優れた耐薬品性、難燃性、および高温環境下における優れた機械特性・耐久性を有する新規な深絞り熱成形品の成形が可能となりました。
この技術を効果的に市場に投入するため、アルケマはシートメーカーのWestlake Plastics (ペンシルベニア州、米国)、CW Thomas (ペンシルベニア州、米国) およびPlastiform (Thise、フランス) と緊密に協力しています。 Plastiformのゼネラルマネージャー Olivier Rodaryは「これまでの素材では、厚いシートでの熱成形の限界と非晶性樹脂に伴う耐熱性と耐薬品に限界がありました」と話し、Plastiformのテクニカルマネージャー Eric Lackerは「Kepstan® PEKK材料でアルケマと協力し、特定の成形プロセスと設計された特殊工具を使用することで、これまでにない技術部品の成形を実現することができました。 それは確かに私たちがいくつかのプロジェクトを再び前進させるのに役立ちます」と述べています。
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