アルケマは、サプライチェーンの両側にいらっしゃるお客様双方、つまりポリマーのリサイクルを希望されるお客様と、部分的にリサイクルされた製品の購入を希望されるお客様と一緒にリサイクルに取り組みます。まずはポリアミド11、ポリアミド12、PEBAエラストマーおよびPVDFフッ素ポリマーに焦点を合わせて取り組みを始めます。
アルケマはリサイクルすべき材料の調達を担い、またこれら材料と、LCAプロファイルの更なる改善を目的として部分的にリサイクルされた製品を求められるお客様との間で「マッチメーカー」の役割を果たします。
アルケマは、高機能ポリマーの再設計、再配合や再認証において長年の実績のあるポリマーリサイクル・再生企業であるアジプラスト社を買収し、従来からの製品に加え、リサイクル製品を提供するための体制を整えました。
時は今です。
今日のチューブ、衣類、サングラス、ランニングシューズは、明日のスキーブーツ、スーツケース、ヘルメットや貯蔵タンクになります。そして、性能に妥協はありません!
時は今
パリ協定の目標を達成し、今の地球に必要なコミットメントを遂行するには、温室効果ガスの削減と気候変動の抑制とに関する世界的な努力が求められます。
毎年、世界中で約3億8000万トンのプラスチックが生産されています。OECDの報告によると、このうちリサイクルされているのは約10%です。
高機能プラスチックではその割合は更に低くなります。しかしこれらの先端材料は、多くの場合その耐久性が要求される用途に向けて設計されており、繰り返しのメカニカルリサイクルに適した材料でもあります。次のステップに進む時は今です。
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サイクルのループへ、Virtucycle® プログラムのビデオをご覧ください
Virtucycle® プログラムは、アルケマの高機能ポリマーのお客様とダウンストリームのユーザーの皆様とに提供するパートナーシッププログラムです。
このプログラムにより、パートナーの皆様は、例えばリサイクル用のポリマーを提供することでリサイクルの「ループに参加」し、あるいは、リサイクル材を含み、かつ性能に妥協のない新たな材料を調達できます。
再設計、再配合、再認証
再設計
アルケマはこれまでの知見に基づき、対象となる用途に適した添加剤配合を正しく選択し、妥協のない高機能を確保します。これらは全て一貫性のためです。
再配合
メカニカルリサイクルで最も重要なことは、最適なリサイクル材比率を見極め、適切なリサイクル材料とバージン材料とのバランスを設計することです。リサイクル材は、100%バージンポリマーの製造と比較して、気候変動への影響を約85%低減します (これはもちろん樹脂の種類によって異なります)。このメカニカルリサイクルでは、100%再生可能エネルギーが使用されます。
再認証
アルケマは、当社製品を自信を持って提供します。Virtucycle® プログラムによって生産される全てのリサイクル製品は、厳密な性能およびLCA基準に適合します。
永続的な世界を可能に
シングルユースのプラスチック製品は、急速にプラスチック廃棄物に関する問題の「代表」となりました。このような使い捨ての行動は、土壌、海洋や路上において深刻な問題を生み出しています。
使い捨て社会に替え、永続的な社会を実現するのは今です。長い耐用年数、継続的な使用そしてリユース・リサイクルが求められています。アルケマのVirtucycle® プログラムは、お客様がこの目標を達成するために提供されます。私たちの高機能ポリアミドとフッ素樹脂製品は、(バージン材料と組み合わせて) 繰り返しのメカニカルリサイクルに適した理想的な材料で、高性能と気候変動への影響の低減を両立します。
ループの選択肢
クローズドループとオープンループとの違いを理解することは重要な側面です。アルケマは双方のループを促進しサポートします。オープンループは、多くの場合、地球規模での全体的な循環性という観点では、より幅広い効果を期待できます。
クローズドループ:製品 (およびその製品から回収された材料) は、同様の用途・製品としてリサイクルされます。
オープンループ:製品 (およびその製品から回収された材料) は、異なる用途・製品としてリサイクルされます。
ループを継続する
リサイクルプログラムの成功に不可欠なのは、再設計・再配合・再認証のための持続的な材料の流れと供給です。したがって、一般的には材料の主要な供給源はプレコンシューマーまたはポストコンシューマーです。この2つの供給源は、さまざまな点でVirtucycle® プログラムの成功の基礎となります。
プレコンシューマー:工業的に加工されているが、最終製品になっていない製品 (したがって、通常は生産工程でのスクラップ)
ポストコンシューマー:工業的に加工され、かつ最終製品として実際に市場で使用されている製品
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お客様の声
3Dプリンター製アイウェア業界におけるリーダーであり、3Dプリンティングの持続可能性を促進するMaterialise社は、2025年までにカーボンフットプリント (または温室効果ガス排出量) を50%削減することを公約しました。Materialise社はアルケマグループのAgiplast 社と提携し、AM (積層造形・付加製造) プロセスで使用できなくなった 3Dプリンティング用粉体材料をリサイクリングして、射出成形用ペレットに再生する取り組みを行っています。アルケマの長鎖ポリアミドは20 年以上にわたり積層造形業界で使用されてきました。Materialise社と提携して使用済み粉末材料をリサイクルすることにより、樹脂粉末床溶融結合造形技術をさらに循環型にできることを誇りに思っています。
“Materialise社とアルケマのパートナーシップが、使用済みポリアミド粉体材料のライフサイクルを、どのようにしてこれまでにないほど延長するのかをご覧ください”