Pragati (プラガティ)
持続可能なトウゴマ栽培支援活動
Pragatiとはヒンディー語で「進歩」及び「発育」を意味します。
Pragatiの目標は、世界最大のトウゴマ生産地であるインドにおけるトウゴマ生産の強化です。持続可能な生産に向けてボトルネックとなる主な課題に対処するため、持続可能なトウゴマ栽培の規約SuCCESSが創立メンバーによって開発されました。これにより、将来のトウゴマ供給安定性と農家の安全が確保されます。
持続可能なトウゴマ栽培プログラム
この取り組みは、生産能力の向上、栽培効率の改善や環境負荷低減といった項目に関するトレーニングを持続可能なトウゴマ規約SuCCESS (www.castorsuccess.org 参照) に従って農家へ実施することにより推進され、その結果、トウゴマの効率的かつ生態学的に好ましい手法での栽培につながります。
またこのプログラムでは、トウゴマ栽培の技術と知識を高めたり、収入を向上させ、より良い健康と生活環境を確保するための学習教材を地元の農家に配布します。
プロジェクト第1弾に参加した農家の方々は、持続可能性の認定を受けました
プロジェクトの特徴
ポリマーに最適な再生可能原料としてのトウゴマ作物が備える主な特徴
- 元来、干ばつへの耐性を持つ
- インドでは森林破壊を引き起こさない
- 食料・飼料と競合しない
- 害虫に強い
- 低投入・高収益型で、換金性の高い作物
- 植え付け後4〜6ヶ月で収穫が可能
- 主にインドのグジャラート州で栽培(世界の供給量の80%)
- インドだけで約70万の農家が栽培に従事
- 潤滑剤、コーティングや医薬品の原料としても使用されています
プロジェクトの主な実績
Pragati イニシアチブのこれまでの主な成果(2025年1月実績):
- トレーニングを受けた農家は10,000人以上、うち監査、認定を受けた農家はおよそ8,000人
- 100,000トンを超える認証されたトウゴマの種子を収穫
- 8年目の収穫量は、現地の地方自治体が発表したトウゴマの収穫高に比べて57% 向上
- 現在、9,000 ヘクタール以上が 持続可能なトウゴマ規約SuCCESS に従って定常的に耕作されており、累計では36,000ヘクタール以上。トウゴマの高い収益性を受け、Pragati認定農家はトウゴマ栽培に利用される農地を拡大
- 水の利用状況がモニタリングされている実演農地では、地域平均と比較して水の消費量を約33%削減
- 約8,200個の安全キットと5,500個の農薬製品ボックスを無償で配布
- プロジェクトを実施しているすべての村で100以上の医療キャンプを開催し、6,000人以上のプロジェクト参画農家、2,300人超のプロジェクト非参画農家、従業員およびその家族の医療モニタリングを実施、うち女性は半数を占める
- 今年度はトウゴマ農家を対象に428回を超える能力開発研修を開催
- 700人以上のリーダー農家を選任し、認定農家グループを指導するための研修を実施
Pragati イニシアチブに参加した農家の方たちの話をさらに聞く
トウゴマ栽培全体の取り組みに加えて、Pragati イニシアチブの重要な目的の 1 つは、プログラムへの女性参加を増やし、女性が自分の農場を運営できるようにサポートとアドバイスを提供することです。
トウゴマ農家コミュニティの紹介
インドのグジャラート州の風景や農場を巡る旅に出かけましょう。 360° の景色を自由に探索し、美しい風景をお楽しみください。また、農家やその家族の声をお聞きください。