トウゴマ農家教育基金(CFEF)
基金の使命
この基金は、生活の質の向上、リジェネラティブ農業(環境再生型農業)の推進、トウゴマ栽培地域における長期的な環境保全を促進するプロジェクトを支援します。
- 2032年までに10万~15万人の農家を対象にトレーニングを実施。
- すでに収量の大幅な改善、水使用量の削減、農家収入の30%以上の増加を実現しているプラガティ・プログラムの更なる成功を目指します。
なぜ重要なのか
- トウゴマは干ばつへの耐性があり、食用作物との競合や森林破壊との関連もなく、低リスクかつ痩せた土壌でも栽培できる作物です。
- しかしながら、プラガティが推進しているSuCCESS(持続可能なトウゴマ栽培指針)などに則った体系的なサステナビリティ研修を受けている農家は、現時点ではわずか約1%に過ぎません。
- 倫理的な調達、測定可能なインパクト、トレーサビリティへの需要はますます高まっています。
支援者としての参加
この基金は、トウゴマのバリューチェーンに関わるすべてのステークホルダー、顧客、ブランド、パートナーに開かれた取り組みです。支援者として参加することで、農家支援プログラムの拡大を支援し、生産性向上を目指したトレーニングの普及に貢献できます。
3年間のコミットメントの内容は下記となります。
- 農家向けトレーニング、デジタルツールの開発、第三者認証への資金提供
- Temasek Trust Foundation Advisors(TTFA)が運営する透明性の高い独立管理型基金の支援
- アルケマ、ソリダリダード、その他のサステナビリティ専門家を含む運営委員会によるガイドラインの提供
私たちについて
この基金 は、地域に根ざした信頼できる有力な協力団体の知見を活かして運営されます。
アルケマは、基金の中心的な支援者として継続的に関与し、活動全体を通じて積極的な役割を果たしていきます。基金の戦略的な方向性は、専任の運営委員会が主導し、パートナーであるTTファウンデーション・アドバイザーズ(TTFA)およびソリダリダードは効果的なプロジェクトの選定と実行を担います。
TTファウンデーション・アドバイザーズ(TT Foundation Advisors - TTFA)は基金の運営管理を担い、透明性と成果を確保するとともに、助言、支援者との関係構築、資金管理などの役割も果たします。TTFAは、シンガポールに本拠を置く世界的な投資会社テマセクの社会貢献部門であるテマセク・トラストの支援機関であり、慈善団体や企業、個人支援者などに対して専門的な助言と運営支援を提供しています。
ソリダリダードは、この基金の一時受領団体として、農家への研修の実施、進捗状況の確認、そして新たな支援プロジェクトの発掘を統括します。これにより、すべての取り組みが一貫性を持ち、質の高い内容で実施されるよう管理されます。ソリダリダードは、国際的な市民団体であり、栽培コミュニティの人々の自然災害や経済的に対する強靭性の向上を55年以上にわたり支援してきた実績があります。また、アルケマと共に長年にわたり持続可能なトウゴマバリューチェーンの構築に取り組んできた信頼あるパートナーです。
アルケマの取り組み
アルケマは、2016年以来1万人以上の農家を対象にトレーニングを実施し、2025年2月発表の第8年次報告では対象地域で収量57%増、水使用量33%減を実現した プラガティ・プログラム などを通じて、地域の農業コミュニティを継続的に支援してきました。また、Sustainable Castor Associationの創設メンバーとして、責任あるトウゴマ栽培の基準となるSuCCESS(持続可能なトウゴマ栽培指針)の策定にも貢献しました。トウゴマは、食用作物との競合や森林破壊への関与がなく、不当労働のリスクも低い、という持続可能性に優れた特性を持つ作物です。