リルサン® PA 11 樹脂 - 70年の伝統
70周年を記念して、アルケマは世界で最も有名なスペシャリティポリマーファミリーの1つであるリルサン® PA11の壮大な歴史とエキサイティングな未来を紹介するイベントを、世界各地で顧客を招待して開催しました。
「Rilsan® PA11は今、世界最高性能のスペシャリティポリマーの一つとして世界的に知られています。」と、アルケマのテクニカルポリマー部門のマーケティングチーフであるKevin Hanrahanは言います。「このブランドは、他と差別化された性能と10%バイオベースであることの代名詞となっています。しかし、このブランドは謙虚かつ挑戦的な出自から生まれました。」と、Hanrahanは加えます。
最初の商業用バッチは1947年、フランスのセルキニーにある「La Dame Blanche」と呼ばれる紡績工場を再利用して作られました。この歴史的な第一歩は、非常に困難な時代に踏み出されました。第二次世界大戦後の絶望的な状況下で、発明者達は極めて厳しい条件下での作業を余儀なくされました。Rilsan®のパイオニアたちの苦難の一歩一歩は、当社のデジタル画像アーカイブに豊富に記録されており、お客様にも是非ご覧いただきたいものです。また、Rilsan®PA11の用途の変遷も、懐かしい広告やプロモーションを通して記録しています。Rilsan® PA11は、テキスタイル、繊維、ブラシ、パイプなどの用途から始まり、その後今日につながる様々な用途で急速に認知されるようになりました。
Rilsan® PA11の歴史上 8つの重要な日付
- 1947年6月:最初の特許を取得し、フランスの小さな会社Organicoにより商品化される。
- 1949年:ポリアミド11がRilsan®のブランド名で市場デビュー。セルキニー工場の建設。
- 1950年代:自動車メーカーのシトロエンは、この新しいプラスチックの可能性をいち早く把握、伝説的なモデル「DS」の燃料ラインに採用。
- 1970年:アメリカ(ペンシルベニア州バーズボロ)で生産開始。
- 1980および90年代:Rilsan® PA11が多くの自動車、石油、ガス用途で使用されるようになる。
- 2000年代:3Dプリンティング、先端複合材料、軽量スポーツ用品、金属代替が一般的な開発テーマとなる。
- 2013年:中国(張家港)で生産開始。
- 2017年:Rilsan®ブランドはその成長の70年を祝い、新たなる成長と革新の章となる明るい将来を展望しています。
Rilsan® PA11の広告
6月10日、アルケマのフランス・セルキニーにある製造・研究開発センターで、この一連の記念式典が正式に始まりました。祝賀会の中で、テクニカルポリマー部門のグローバルプレジデントであるErwoan Pezronは、Rilsan®ポリマーファミリーの豊かなレガシーだけでなく、そのエキサイティングな未来についても言及しました。「私たちが暮らす世界は急速に進化しており、継続的な成長の機会はますます増えています。」「Rilsan®ポリマーは現在、欧州、北米、アジアという3つの主要地域で生産されており、自動車産業における金属代替の軽量素材、アディティブ・マニュファクチャリング(3Dプリンティング)、アスリートの記録更新を支援するスポーツ用品など、明日の課題の多くに対応する準備が整っています。最初の70年で、私たちは十分な準備ができました!」。この記念イベントは、中国と米国を中心に顧客を招待するイベントとして世界各地で開催されます。