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機能性樹脂のグローバルリーダーであるアルケマは、フランスのデザイン重視型スタートアップ企業Poolpと提携し、完全に3Dプリントで製作された立体彫刻的なコーヒーテーブルを創出しました。
 

『Nomura』と名付けられたこのユニークな作品は、日本近海に生息する巨大クラゲにちなんでおり、Rilsan® Clear透明ポリアミドペレットで制作されました。このコラボレーションは、イノベーションとサステナビリティの融合を体現しています。

アルケマは、大型3Dプリントにおける部分的なバイオベース材料の可能性を示すため、Poolpとの戦略的な協業を開始しました。両社は、美的な卓越性、技術革新、環境責任を兼ね備えた新たなアプリケーションの道を切り開いています。

アルケマとデザイナーによる『Nomura』プロジェクトでのコラボレーション - 海洋生物とクラゲの形状から着想を得たデザイン

Nomura:自然、材料科学、そして生成デザインが交わる場所

日本近海に生息する巨大なノムラクラゲの優雅さと有機的な動きに着想を得て、このテーブルは生物模倣デザインと高度な技術力を融合させています。コンセプトの中心となるのは、 Rilsan® Clear透明ポリアミド で、原料の60%以上がバイオベース(ひまし油)です。優れた機械的・化学的・耐摩耗性に加え、自動車、航空宇宙、プレミアム消費財といった過酷な環境での耐久性により、際立った材料となっています。この共同プロジェクトを通じて、同材料は高級デザインや家具用途に理想的な選択肢として新たに登場しました。

コンセプトモデリング

このコーヒーテーブルは、高度な3Dモデリング、生成アルゴリズム、大型ペレット押出による積層造形、そして材料工学とデザイン創造の緊密な対話の成果です。Poolpは、ペレットから直接造形するロボットによる大型3Dプリントプロセス(Large Format Additive Manufacturing:LFAM)を採用しています。この手法により、迅速な製作、廃棄物の削減、複雑で大規模な形状の創出が可能になります。

フランスで開発・制作されたこのユニークな作品は、産業的専門知識とアルゴリズムデザインの融合を体現しています。さらに、積層造形とスペシャルティマテリアルによって実現する、より持続可能で循環型、オンデマンドの新しい生産モデルの誕生を示しています。

Nomura - 技術仕様

  • ガラストップ:直径90cm、厚さ3~4cm
  • 構造部:90 × 45cm

Poolpについて

Poolpは、Thomas Sicouri氏とLorenzo Rogai Fauvette氏により設立され、プラスチック廃棄物を美しく、実用的で耐久性のある製品へと再生するという明確なビジョンを掲げています。

同社は、産業用ロボティクスとアルゴリズムデザインを融合させ、サーキュラーエコノミーへの強いコミットメントを軸に、現代のものづくりに新たな道を切り開いています。製品はオンデマンドで生産され、リサイクルプラスチックや革新的なバイオベース素材を活用することで、素材に第二の命を吹き込みます。

さらに、素材と製造プロセスの関係性を再定義することで、廃棄物や排出量を削減し、従来の生産方法に代わる持続可能でスマートな選択肢を提供しています。層を重ねて生み出される各作品は、創造性や美しさを損なうことなく、サステナビリティとイノベーションが共存できることを証明しています。

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