Pragati は、世界初の持続可能なトウゴマ栽培プログラムとして、2024〜2025年シーズンで運用開始から9年目を迎えました。現在、延べ1万名以上の農家が同プログラムの認証を受けており、個々の農家の収穫量は大幅に向上しています。さらに、通常は半乾燥地帯とされる 12,000ヘクタール以上の農地 が、SuCCESS サステナビリティコードに基づき継続的に栽培されるようになりました。
アルケマ、BASF、Jayant Agro-Organics は、実施パートナーである Solidaridad とともに、2016年5月に Pragati プロジェクトを立ち上げました。これまでの各3年間3段階のフェーズを通じて、本プロジェクトは持続可能なトウゴマ栽培の基盤を構築し、サステナブルな栽培および調達手法を促進するとともに、トウゴマのサプライチェーンにおける女性の参画を促進・実行してきました。
- 研修・監査・認証を受けたトウゴマ農家は1万名以上
- プロジェクト開始以来、累計14万トン以上の認証トウゴマ種子を収穫
- 9年目の収穫量は、州全体に対する政府推計値と比べて32%向上
- 12,000ヘクタール超の農地が、持続可能なトウゴマ規約 SuCCESS code (www.castorsuccess.org 参照)に従って栽培
- 効率的な灌漑手法の導入により、従来栽培と比べて農地用水使用量を30%削減
- 1万セット以上の個人用防護具 (PPE) をトウゴマ農家へ配布、すべての参加農家が装備済み
- プロジェクトを実施しているすべての村で150回以上の医療キャンプを開催し、数千人の農家・従業員およびその家族を支援
- 今年度はトウゴマ農家を対象に450回を超える能力開発研修を開催
- 500名以上のリードファーマーを育成され、農家同士の相互学習を強化
女性の参画とエンパワーメント
女性の参画は、Pragati プロジェクトの中核的な柱であり続けています。
2024–2025年シーズンには、1,150名以上の女性農家が本イニシアチブのもとで研修を受けました。研修では、適正農業規範(GAP)や資金計画に重点を置き、女性の農場管理における役割、経済的レジリエンス、コミュニティでのリーダーシップ強化につなげています。体系的な研修、視察機会の提供、政府の福祉制度に関する情報アクセスなどを通じて、Pragati は女性農家がトウゴマバリューチェーンおよび家庭における「主体的な意思決定者」として活躍できるよう支援を継続しています。
「農業は、家族を支えるための唯一の手段です。Pragati プログラムを通じて、土壌の健康を改善し、収穫量を増やす持続可能な農法を学ぶと同時に、高価な農薬や化学肥料への依存も減らすことができました。
研修を受けたことで、自分の農場をより良く管理できるようになっただけでなく、家計に関する判断を自信を持って行えるようになりました。
今では子どもたちの教育を支えながら、村の他の女性農家にも、安全で持続可能な農法を取り入れるサポートをしています。Pragati は、私が自立と前進へ踏み出す大きな力です。」
グジャラート州メサナ地区の農家 Patel Sharmistha Jagnish Ben氏
プロジェクトの出発点
このプロジェクトは、世界のひまし油供給の大部分を担うインドのグジャラート州で、2016年に1,000名以上のトウゴマ農家を対象に実施されたベースライン調査から始まりました。調査を進める中で、農家がトウゴマについて、栽培が容易で販売しやすく、収益性の高い作物だと考えていることが明らかとなりました。
このプロジェクトのゴールは、持続可能なトウゴマ作物の生産を可能にすることで、下記の目標を掲げています。
- 適切な農業手法を用いて収穫高と農家の収入を増やす
- 水資源の効率的利用と土壌肥沃度の維持
- 適切な廃棄物管理手法の導入
- より良い安全衛生慣行の実践と人権の尊重
ThinkThrough Consulting によるインパクト調査で実証された確かな効果
SuCCESS コードの管理団体である Sustainable Castor Association が委託し、TTC (ThinkThrough Consultancy) が2023年に実施したインパクト調査によると、コスト削減と収量向上の結果、同地域の非認証農家サンプルと比較して、認証農家のトウゴマ収入は30%高いことが確認されました。