PVDF
電極バインダー
PVDFバインダーの比類なき性能
市場をリードする電極バインダー材料
Kynar® HSV シリーズの PVDF バインダーは、 加工が容易で生産性が高く、スラリー粘度の安定性、多くの充放電や幅広い温度変動に耐える非常に高い接着性を提供します。また、制御された官能基を有する高機能PVDFバインダーでは、高い接着力を維持しながら、バインダーの配合量を低く抑えることができます。 これにより、活物質の濃度を高くすることができ、内部抵抗の低下、電極材料全体の凝集性向上に繋がります。
- Kynar® HSV 900 >> LFP バッテリーの世界的ベストセラー
- Kynar® HSV 1810 >> NMC バッテリー用に設計された 官能基変性PVDF
接着性
低添加量でも高い接着力を保持するKynar® HSVシリーズは、活物質割合を増加し、高エネルギー密度を可能にします。 またHSVシリーズバインダーは、一般的な溶媒や電解液に対して低膨潤性を示します(80℃以下)。
活物質の適合性
どのような活物質に対しても、バインダーが高接着性を有することが重要です。 Kynar® HSVシリーズは、LCO、LFP、LMO、NMC、NCAとの優れた接着性を備えます。 その他の活物質については、お問い合わせください。
バランスのとれた接着性と柔軟性
電解液注入後にバインダー性能が維持される事は、電池の長期性能にとって極めて重要です。 電池はまた、様々な機械的応力を受けるため、応力負荷後に亀裂を生じず、接着性を維持することができるバインダーは、将来の電池市場にとって重要です。 Kynar® HSV 1810は、競合バインダーに比べて優れた柔軟性を発揮します。
研究開発
電極バインダーの新たな研究開発の展開
アルケマの研究開発チームは、次世代電池に向けた新しい開発に取り組んでいます。
新開発プログラム:
- 新しいHigh-Ni/Mn系正極活物質用の次世代バインダーの開発
- 新しい持続可能なプロセス:ドライコーティングおよび水性バインダー
- リチウムイオン電池を超える次世代全固体/半固体電池
エマルジョンPVDF:有機溶剤フリーのバッテリーセル製造を可能にする新たな選択肢
ホワイトペーパーをダウンロード
このホワイトペーパーでは、バッテリー電極およびセパレーターコーティング製造について詳しく掘り下げ、エマルジョンPVDF技術による新しいバッテリーセル製造プロセスのいくつかの事例を紹介しています。リチウムイオン電池やナトリウムイオン電池の製造業界においてポリフッ化ビニリデン(PVDF)は定評のあるバインダーであり、電極バインダーやセパレーターコーティングとしての最も重要な材料特性を有しています。
リチウムイオン電池技術に求められる重要な特性:
1) 高い電気化学的耐性と高純度
2) 機械的安定性
3) 加工性