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流動浸漬塗装とは、パウダーを下から上に上昇する空気の流れによって浮遊させ、パウダーがあたかも流動する液体のような状態になったところに加熱した被塗体を浸し、被塗体にパウダーを付着、溶融硬化させて塗膜を形成する塗装方法です。Rilsan® PA11パウダーは、予熱された被塗体と接触するとすぐに溶融し、被塗体の表面に膜を形成します。この塗装方法では、複雑な形状の部品でも一貫した厚みが得られます (1回の操作で内側と外側のコーティングが可能)。流動浸漬は効率的で (100%転写)、簡単なプロセスです。Rilsan® PA11 T/FBグレードは、この技術のために特別に開発され、カスタマイズされたプライマーシリーズも用意されています。詳しくは、表面前処理とプライマーのページをご覧ください。

 

流動浸漬の工程

Fluidized Bed Dipping Process.png

Fluidized Bed Dipping 1.jpg Fluidized Bed Dipping 2.jpg Fluidized Bed Dipping 3.jpg

流動浸漬に適した被塗体

被塗体の厚み

特に3mm以上の金属厚の被塗体に適しています。小径の線材の場合、流動浸漬の後に溶融加工が必要な場合があります。

コーティングの厚み

250~500µmの塗膜厚のRilsan®コーティングを適用できます。巨大な部品については、浸漬時間を長くしたり、連続的に浸漬することにより、より厚いコーティングを施すことが可能です。

コーティング可能サイズ

被塗体のサイズに応じて流動槽の大きさが決まります。非常に重い部品や非常に長い部品(チューブ)も流動浸漬法でコーティングできますが、特別なハンドリング装置が必要になります。

被塗体の材質

必要なオーブンの予熱温度に耐えられるものであれば、材質の種類は問いません。

塗装条件

表面処理

洗浄、表面処理、プライマー塗布といった表面処理が必要です。 詳しくは、「表面の前処理とプライマー」をご参照ください。

予熱条件

それ以上の温度では、コーティングやプライマーの劣化が起こりえる最高温度も存在します。通常、被塗体の厚みは様々なため、温度だけでなく予熱時間も調整することが重要です。予熱の温度と時間は、塗装する部品の最小厚さと最大厚さによってそれぞれ決まります。また、常にプライマーの適切な硬化条件を確保する必要があります。「表面の前処理とプライマー」をご参照ください。被塗体の厚さのばらつきが大きいと、流動浸漬法による塗装が困難な場合があるので、部品設計の際に厚さのバランスを十分に考慮してください。高品質なRilsan®コーティングを得るには、被塗体の温度をできるだけ均一にする必要があり、肉厚な被塗体の場合は280℃〜300℃程度にする必要があります。

マスキング

キャップ、テープ、ペースト、ミネラルファイバーなどを用いて、コーティングを必要としない部分を局所的にマスクすることができます。

取り扱いとタッチアップ (修正)

治具やハンガーを使用して被塗体を固定し、動き (揺れ) を良くする必要があります。可能であれば、ハンガーは被塗体のコーティングを必要としない部分に取り付けることが望ましい。なお、ハンガーの跡は、適切なエポキシ樹脂やポリエステル樹脂でタッチアップ (修正) することができます。

Equipment needed for the Fluidized Bed Dipping process

Fluidized Tank :

The fluidizing tank should consist of 2 stainless steel sections separated by a porous tile. The air used for fluidization should be at ambient temperature, clean and dry. In the case of large tanks, air from a blower can be used. The temperature of the Rilsan® powder during fluidization should not exceed 60°C. Special fluid beds can be made with jacketed walls that circulate water to cool the powder.

Pre-Heating Oven :

Forced air circulation oven is recommended (air flow: minimum 6 m/s). Capability of the oven will depend on the coated parts: it should be designed to permit a maximum temperature of 330°C for massive parts and 420°C for thin parts or wire articles. Not all ovens have the same behaviour and different results can be obtained from one oven to another.

Air exhaust :

An air exhaust should be installed near the top of the tank to capture dust particles that could contaminate the immediate environment.